2016年11月23日

第16章・イラストでは受注の仕事だけで食っていくのは結構厳しい

<第16章・イラストでは受注の仕事だけで食っていくのは結構厳しい>

イラストで食っていく場合、『受注型の仕事』が多いと思います。
『受注型の仕事』とは、自宅で外部の会社から仕事を受注し、絵を描いたらネット経由で提出して、対価としてお金をいただくという感じです。
スマフォのカードゲーム用の絵だったり、サイトや雑誌のカット用の絵だったり、たまに小説の表紙や挿絵だったり、ゲーム用の原画で仕事があります。

この受注型の仕事の場合、あらかじめ絵一枚(あるいはカット)につき貰える額が決まっています。

小説や漫画などのような印税方式ではなく、もしあなたの絵が採用された作品が大売れしても、あなたに入ってくるお金は増えたりはしないのです。


昨今は、pixivなどを見てもわかるように、世の中には素晴らしい絵を描ける人が数多くいて、そのためにイラストの仕事も価格競争が起き、単価が下がっています。
受注型の仕事のみで食っていこうとすると、低い単価で我慢する事もたびたびあるでしょう。

それでも仕事が頻繁に入るならいいですが、どうしても『空いた時間』ができてしまう事が多々あるのです。
イラストレーターは、一時的に小説の挿絵やゲームの絵の仕事で安定して仕事が入り続ける時期もあれば、ぽっかりと仕事が無くなる時期もあったりします。
この『空いた時間』をいかに有効活用して、年間で稼ぐお金を少しでも増やすかを考えないといけません。
(これは、これからイラストで食っていこうとする方だけでなく、すでに現段階でイラストで食っている方も同様です。)

この『空いた時間』については、己のさらなる画力向上に使うのもいいですが、すでにある一定レベルまで画力が上がっている方については、私はこれからの時代は、『自己配信型の作品作り』に使うのをオススメします。

簡単に言うと、アマゾンなどで、『ミニ画集』をコミックくらいの値段で次々と出していくのです。
そのための絵のストックを、この『空いた時間』で描いていくのです。
もちろん漫画やアニメの二次イラストは著作権的にアウトなので、あなたが独自にデザインしたオリジナルのキャラ絵のみで構成されたミニ画集を出すのです。

通常の画集は3000円~4000円くらいするのが多く、ページ数も100~200ページくらいとなっていますが、このミニ画集の電子書籍については、ページ数を60ページ以下にし、そのかわり値段は500円~600円くらいと、コミックくらいの安い値段に抑えるのです。

3000円、4000円する画集は、その値段のせいで、お気に入りのイラストレーターの作品でないとなかなか手を出せませんが、値段がコミックくらいまで安くなると、画集の表紙と評価を見て、『衝動買い』で買う人が結構出てくるのです。


画集の中身については、作業量から考えたらカラー画像は多くても30枚くらいまでになると思います。
ただ、購入者の満足度を考えたら、カラー絵のみで構成したページ数の少ない画集にするのではなく、そのカラー絵に加えて、短い時間で描けるモノクロ絵やラフ絵なども色々追加し、ページ数を水増しした方がいいと思われます。
カラー絵にしても、一部だけを変えた『差分画像』で枚数を30枚以上に水増しするというのは、電子書籍ならでのは使えるテクニックでしょう。
(ただし、元のカラー画像はある程度量がないと、購入者は満足しません。差分絵ばっかりで水増ししすぎるのはダメです。)

「値段はコミック並に安いけど、ページ数が少ないな・・・。満足度が低い。」と思わせてしまったら、今後他のミニ画集を買ってもらえなくなるので、差分やモノクロ画像を除いた段階でもそれなりのボリュームはあるようにします。


描く題材については、売る事を考えたら、男性向けには女性キャラの水着などのセクシーな絵を、女性向けには男性キャラの色っぽい絵やダンディな絵をわりと入れた方がいいでしょう。
他にも、「見ててなごむ絵」や「かわいい絵」なども良いでしょう。


とにかく、あなたのミニ画集を買った人に、「買ってよかった」や、「他のミニ画集も買ってみたい」と思わせるような絵で構成しないと、固定客がつきません。
描くのにどんなに時間がかかっても、「画集を買ってくれた人」を満足させるような内容になっていないと、自己満足以外の何物でもなく、意味が無いのです。
「買ってくれたお客さんを喜ばせる・楽しませるような絵」を描いてください。


イラストレーターの仕事ではどうしても『空いた時間』ができますが、この時間を使いミニ画集用のイラストをこつこつと描いて貯めていき、年に数冊のペースで500円、600円くらいのミニ画集をアマゾンなどで電子書籍として出し続けていくべきです。

知名度にもよりますが、その年に出したものや、過去に出したものをあわせて、人にもよると思いますが一年で一万部くらい売れたりして、毎年数百万円収入を底上げできるでしょう。
「コミック並に気軽に買える値段」だと表紙と評価を見て衝動買いされ、中身の満足度が高いなら固定客がついて安定して売れてくれます。


電子書籍市場がじょじょに拡大してきて、小説家や漫画家にとっては、「収入を底上げしてくれるもの」として、出版社を通さずに電子書籍を自己出版する方も増えてきました。
イラストレーターにとっても電子書籍市場の拡大は無関係ではなく、「ミニ画集」によって、年収の底上げが狙えるのです。
今現在は私が提案するようなミニ画集は電子書籍市場ではほとんど見かけません。
同人ダウンロードサイトではよくありますが、あちらに通う客は限られています。
しかし、そう遠くないうちに一部のイラストレーターがこういうミニ画集をアマゾンなど大手の電子書籍市場で出しはじめ、客の多い市場だとそれなりに売れて儲けになるとわかったら、他のイラストレーターも追随して出していくと思います。


画集を出す以外にも、エッチな事に目をつむれるなら、二次創作系の同人誌やイラスト集をコミケや同人サイトで売って稼ぐ、という手段を選択というのもいいでしょう。
著作権的にはアウトなのですが、これをやって収入を底上げしている漫画家やイラストレーターの方は世の中には結構多くいます。
ただし、H系のは売れるかわりに、「もし家族が知ったら・・・」というなさけないデメリットもあります。
また、人にもよりますが、「セクシー」までならともかく、「エロ」までいった絵を描くと、描いてる時に体に大きな負担がかかってしまう事にもなりかねません。
成人向けの漫画を描いてた方の中には、若くして亡くなった方も結構いるのです。
人間は極度に興奮している状態が長く続くと、血圧の上昇、胃の粘膜保護液産出停止で胃壁にどんどん傷がついていく、他にもストレスで小腸や大腸に病気を引き起こしたり、などなど、あちこちの臓器にかなり負担がかかるようになっているのです。

次章・想像を繰り返す事でも画力は向上していく
(クリックすると次章に進みます。)





posted by ミカエル at 19:44| Comment(0) | 記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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